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お母様への贈り物

2016.08.04

 

新婦様にとって大切な大切なお母様。

 

 

新郎様が東京にいらっしゃることから

打ち合わせは新婦様お一人、

もしくはお母様とご一緒に来てくださることが

多々ありました。

 

そして打ち合わせの度にお母様のことを

私達にたくさん話してくださいました。

 

親子だけど姉妹のよう、、、

新婦様にとってお母様は

何でも相談できる

かけがえのない大切な存在でした。

 

ある時は新婦様のご実家で

幼少時代の写真を二人で眺めながら

「もう少しで東京に行くんだね」と涙を浮かべながら

お話をされたこともあるそうです。

 

そのくらいお母様にとっても、

新婦様にとっても

「結婚」とは大きな出来事でした。

 

そんなお母様には

仲の良い友人の方がいらっしゃいました。

 

その方はハワイに住んでおり

新婦様も幼少時代から

家族で遊びにハワイに行っていたそうです。

 

思い出をたくさん共有した大切な友人だからこそ

娘の結婚式を一緒に見守ってほしい

そうお母様は思っていました。

しかしハワイにいらっしゃることから

きっと難しいだろうと諦めていたそうです。

 

ある日、

新婦様へ一本の連絡がありました。

「結婚式行けることになったよ!」

そうお母様の友人の方から嬉しいニュースが

飛び込んできました。

 

「ただお母さんには内緒で行きたいの。

せっかくだから驚かせたいなと思って、、、」

 

そうご友人の方から言われたそうです。

 

そうして始まった

お母様への壮大なサプライズ。

 

結婚式の前日。

ご友人の方はいてもたってもいられなくなり

ルメルシェへ来てくださいました。

 

「とても久しぶりに会うから緊張するわ。

ばれていないといいけど、、」

 

実はお母様の家とご友人の方の家はすごく近く、

食材を買いにスーパーに行こうと思うと

ばったり出会うかもしれない、、、

ごみを捨てに行けば外で出くわしてしまうかもしれない、、、

 

ハワイから帰ってきてからは

新婦様と常に連絡を取り

お母様の行動を聞きながら

ばったり出会わないよう過ごされていました。

 

そんなエピソードも話してくださるくらい

スタッフとも仲良くなり

私たちも当日が楽しみな気持ちでいっぱいになりました。

 

そうして向かえた結婚式。

 

何も知らないお母様は

スタッフに誘導されチャペルに向かいます。

 

そして扉をあけると、、、

ここにはいるはずのない

大好きなご友人の方の姿がありました。

 

お母様は嬉しさのあまり言葉が出ず、

ただただ涙を流されてました。

 

そんなお母様をそっと静かに抱き寄せ

久しぶりの再会をはたしたのです。

 

そこからは結婚式の時間も

思い出話をする度にお母様は微笑み

幸せな時間を過ごされました。

 

新婦様からお母様へ

感謝を伝えるのに

「ありがとう」という言葉も

もちろん大切ですが

お母様にとって大切な人と

一緒に過ごす時間をプレゼントする、

それも感謝を伝える一つの方法かもしれません。

 

結婚式とは

色々なストーリーがあります。

新郎新婦様がそれぞれ歩んできたストーリー。

産まれた瞬間から大切に大切に育ててきたご両親様のストーリー。

 

たくさんの思いが

結婚式には込められているのです。

 

これからも人生で一番笑い、

そして感動して涙を流せる

そんな「心を震わせる結婚式」を

創っていきたい。

そう思った日でした。

 

16.04.30-0025